寒くなると悪化しがちな腰痛!
腰痛になると辛いですよね。
最新の研究で腰痛に関していろいろと新しいことがわかってきました。
TBSテレビの「健康カプセル!ゲンキの時間」2017年12月10日(日)放送で腰痛のことを特集していたのでまとめてみました。
腰痛は、国民の約8割が一度は経験し、その内85%が原因不明の「非特異的腰痛」、さらにまじめな人ほど同一姿勢になりがちで筋肉にストレスがかかり、腰痛になりやすいとのこと。
(厚生労働省の「腰痛対策」及び「職場における腰痛予防対策指針の改訂」及び、その普及に関する検討会報告書)より
腰痛にとって最も危険な曜日、時間帯は?
[ad#co-1]腰痛にとって最も危険な時間帯があるようです。
それは、月曜日の朝、8時~11時だそうです。
腰痛患者の40.5%が午前8時から11時に発症している。そして、曜日で言えば月曜日が20.9%と1週間のうちでも多いようです。
なぜ、月曜日の午前8時から11時の間に腰痛を発症することが多いのでしょうか?
その謎を解き明かしてくれる人は、東京大学医学部付属病院 リハビリテーション部 理学療法士 山口正貴さん。
最新!腰痛の原因は何?
月曜日に多い腰痛の2つの原因とは
朝痛い方の特徴は、朝痛いのでその前に原因があるという事になります。
つまり朝の前ですから寝ている間という事です。
月曜日に多い腰痛の原因①
ポイントは、寝相です!
無意識に眠っている時、寝返りをしますが、その寝返りの回数がポイントになります。
腰痛の無い人の寝返りの回数は、平均20回ぐらいですが、腰痛持ちの人は10回以下と少ないことが番組中の実験でわかりました。
寝返りの少なさが腰痛の原因にあると着目しました。
ずーっと寝返りをせずに同じ姿勢でいるとそれで凝り固まってしまって朝になって痛みが出るということです。
寝ている時は、腰に体重の4割の重さが掛かります。そのため、寝返りを打たないと腰回りの血管がつぶされ血流が低下します。
そして酸欠状態となり筋肉の繊維から痛みの炎症物質が大量に放出されます。
これが腰痛の痛みを引き起こす原因になっているようです。
月曜日に多い腰痛の原因②
さらに土、日の休みに身体を動かさず同じ姿勢でいることが多い人は、急に動く月曜日の朝に腰痛を発症しやすくなるようです。
土、日に体を休めるのも大切ですが、少しづつでもストレッチなどで体をほぐしたり、動かした方が良さそうですね。
では、なぜ腰痛の人は寝返りが少ないんでしょうか?
腰痛の人は、寝返りが少ない!
寝返りは、全身運動でいろんな筋肉を使って寝返りをしているので、そのどこかが硬いと寝返りがし辛くなってしまうとのこと。
そうすると、今現在腰痛持ちの人は寝返りし辛い体になっているんでしょうか?
そうです。なっているということです。
どこかが必ず硬いところがあるということです。
腰痛の原因は、身体の硬さにあるとのこと。
簡単に確かめる方法の一つは、前屈(立ったままお辞儀をして手を床に付ける)運動をして手が床に触れるかどうかです。
身体が硬いとなかなか手が床まで届きません。
さらに腰痛の原因には、もう一つの原因があったんです。
身体の硬さには、実は痛みが関連してくるとのこと。
身体の硬い方が前屈すると途中で止まってしまいます。それは、痛いから止めてしまう。
もし、痛くなかったらもう少し曲がるという事ですね。
その痛いから止めてしまうところを痛みのボーダーラインと言われています。
番組内の実験で微弱な電気を体にパットを貼り付けて行う機器があり、腰痛の無い人は、腰痛持ちの人と比べると痛いと感じる電気の強さが腰痛持ちの人より強くても平気だとの実験結果がでました。
では、改善策はあるのでしょうか?
[ad#co-2]まとめ(腰痛の悪循環)
■ 腰痛の人は寝返りが少ない
■ 身体が硬いから寝返りがうてない
■ 腰痛の人は痛みにも弱い
■ さらに身体は硬くなる
腰痛の改善策は
武蔵野赤十字病院 整形外科医 副部長 原慶宏先生より
では、腰痛の人はどうして痛みに弱いんでしょうか?
いくつか理由はあるんですが、痛みがあると通常痛みに対して恐怖というのを感じます。
恐怖があると痛みのボーダーラインを下げることになってしまいます。
そして痛みを感じやすくなるとさらに硬くなって、その硬くなるとさらに恐怖が強くなってしまうという恐怖の悪循環があると言われています。
もう一つは、痛みがあるとストレスを感じるんですね。人間はストレスを感じると痛みのボーダーラインが下がるという事がこれまでのいくつかの研究ではっきりしています。
腰痛の方は、痛みのボーダーラインが腰痛の無い人に比べると低いという事です。
腰痛を軽減する究極の方法とは
痛みのボーダーラインを上げる方法
簡単【ね・た・ま・ま】4つのストレッチです。
① 【ねじる】
仰向けに寝て左ひざをたて、右へ倒し右手で床の方へひざを抑える。左腕を頭の上で伸ばす。伸ばして痛いところが硬いところです。この状態で全身の力を抜き2回深呼吸(10秒)左右1回ずつ3セット行います。
② 【たおる】仰向けの状態で両ひざにタオルをかけ、そこから右足のつま先に引っ掛け足を伸ばします。ポイントは、必ず痛くなる前で止めます。2回深呼吸で10秒左右1回ずつ3セット行います。
③ 【まげる】
寝たまま両ひざを両手で抱え、ひざを胸に持って行き深呼吸2回(10秒)3セット行います。腰の筋肉が伸びます。
④ 【まんが】
最後は、うつ伏せのままマンガを読むようにうつ伏せ状態のままひじを立てます。(胸と頭が持ち上がっている状態です)。この時に肩甲骨の力を抜きます。首を下げます。ここからさらにひざを曲げます。これも10秒3セット行います。
以上の運動をすると体が柔らかくなり、番組内のテストでも身体の柔らかさを示す数値も大幅に改善されました。
その後の寝返りの回数も驚くほど寝返りを繰り返していました。
日頃からストレッチを繰り返し、身体柔らかくしておいた方が腰痛になりにくいという事ですね。
あなたも身体を柔らかくして腰痛になりにくい身体を手に入れてみませんか。
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