若返るにはどうしたらいい?【プロが教えるテクニック】

老化を遅らせる

若返りについてテレビ東京の「主治医が見つかる診療所」で放送されていたのでまとめてみました。

10歳若返るぞプロジェクトの第3弾「体を柔らかくして若返る」より

体の柔軟性が、病気やけがはもちろん、若さにまで関係していることが医学的にわかってきました。

からだの柔らかさは、若さと比例するといいます。

体が硬くなると体はどうなる?

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【ナグモクリニック 南雲先生】

体が硬い事は、呼吸、循環、消化、吸収、ホルモンにも悪影響を与える。

【札幌禎心会病院 上山先生】

血管の硬さと体の硬さは比例すると言われています。ようするに、体が硬い=動脈硬化ができるという尺度になりやすい。それぐらい体の柔らかさって大事だとうことです。

【日本薬科大学 学長 丁宗鐡先生】

体が硬いと末梢の循環が悪くなる。この状態を漢方では昔から「おけつ」、「おけつ症」って呼んできたそうです。

おけつ症になると内臓の働きも低下しやすい、新陳代謝も悪くなるとのこと。

 

ここで番組の主治医 南雲クリニック 院長の南雲義則先生に解説してもらいます。

筋トレもストレッチもあらゆるスポーツの根源は何かといったら体の柔らかさです。

上半身でいえば肩甲骨を寄せること。

※ 肩甲骨:両肩一対あり、後方から肋骨を覆っている三角形状をした大型の骨のこと。

 

南雲先生が注目しているのは、体の裏側。特に肩甲骨周りの筋肉だそうです。

肩甲骨は、多くの筋肉につながっており、様々な運動に重要な役割を持っています。

肩甲骨周りの筋肉がやわらかくなると姿勢が良くなり、呼吸量も増えて代謝もアップ、若返りにつながるということです。

若返るにはどうしたらいい

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【体のあちこちを柔らかくしてどんどん若返る方法】

1.肩甲骨周りのストレッチ

①タオルをひも状にしてを両手を前に伸ばして持ちます。

②タオルを握ったまま右手を頭の上に、左手を背中の裏側に持って行きます。

③右手を上に引っ張ると左手が背中の裏で上に引っ張り上げられます。背中を洗うみたいにちょっと上下にゆすります。これを今度は左右反対に行います。

力を入れないで肩甲骨を自由に動かすように行います。タオルを引っ張る力にまかせて肩甲骨の可動域をどんどん増していきましょう。キツイ人は、ストッキングを使ったり、タオルを長めにしてやってみましょう。

毎日やると効果的です。

2.腰痛を予防・改善し若返る(腰痛の原因とは)

実は、原因不明の腰痛には、体のある部分が関係していることがわかってきました。

詳しいことを聞くために、八王子スポーツ整形外科に向かいました。

そこで、徳島大学病院 整形外科 西良浩一先生に聞きました。

腰痛の原因は、85%が原因不明、原因が特定できるものは、15%ほどだそうです。

皆さん一般的には年齢を重ねるうちに徐々に腰が痛んで、そして腰痛が引き起こされると思っていると思いますが、実はそうではなくて30代、40代でもある筋肉が硬くなると腰痛を引き起こすということが最近わかってきました。

その原因不明と言われた腰痛の原因とは、ハムストリングス(太ももの裏)の硬さです。

硬くなる状態の事をタイトハムと呼ぶんですが、そうなると腰の負担が増えて腰痛を起こすということです。

多くの腰痛の原因は、太ももの裏側で骨盤の下からヒザ裏までつないでいる筋肉。つまり、太ももの裏が硬い(タイトハム)と腰痛を引き起こす可能性が非常に高くなるとのことです。

タイトハムになってしまうと骨盤が動こうとするのを妨げてしまうんです。ちょっとした動作でも骨盤が動かない結果、腰だけで動いてしまう。

日常生活の1つ1つの動作の積み重ねが疲労の蓄積を生んで、それが腰痛につながります。

太ももの裏が柔らかい場合、体を前に傾けると骨盤の動きに合わせてその筋肉が伸びるため、楽に曲げられます。

ところが太ももの裏が硬い場合、十分に伸びず、骨盤の動きを妨げます。それでも前にかがもうとすると骨盤が動かない分、腰に負担がかかり、痛みを引き起こしてしまいます。

では、なぜ太ももの裏が硬くなってしまうのでしょうか?

実は、普段の何気ない習慣が太ももの裏を硬くしてしまうようです。

その習慣というのは、椅子に座った状態で、おへそが引っ込んで骨盤が後ろに傾いている状態。

この状態は、ハムストリングスがさぼっています。こういう姿勢を日常生活で多く続けているとだんだん硬くなります。

タイトハム最大の原因は、椅子に座った時の姿勢の悪さ。多くの人がしがちな、浅く座って背もたれによりかかる姿勢。

この時に太ももの裏を触ると、プルプル震えるほどハリが無くなっています。これは、太ももの裏の筋肉は、ほとんど使われれない状態。

この状態を続けているとどんどん固くなるんだそうです。

太ももの裏が硬いかどうかの判断は、簡単な方法でわかります。

【前屈検査】です。

前屈検査は、まっすぐ立った状態で、上半身を下にかがんでいって指先と床の距離を測ります。

それが、こぶし2つ分(15cm以上)よりも離れている場合、タイトハムになっていると言えます。

今、症状が無くても、将来腰痛を起こす可能性が高いんだそうです。

【誰でも簡単に太ももの裏を柔らかくして腰痛を予防・改善する方法】

「ジャックナイフストレッチ」です。

①椅子に浅めに座る

②足は肩幅と同じくらいの広さ

③両手で足首を後ろからつかむ

④その状態のまま、頭を下げて胸と太ももをつける

⑤続いて、おしりをゆっくり上げてヒザを伸ばす。

ポイント:この時に胸と太ももがなるべく離れないようにする

ヒザは伸びきらなくてもOKです。

これを1日2回、10秒間ずつ行うと固かった太ももの裏が柔らかくなります。

【ひめのともみクリニック 院長 姫野友美先生】

陸上選手を見てるとこのハムストリングスがすごく太くてしなやかなんです。蹴る力は、ここで支えているだなと思うんですけど、同時に姿勢を保つにもここを鍛えないとダメです。

このハムストリングスを鍛える事によって背も伸びてきますから、すごく若く見える

 

この「ジャックナイフストレッチ」をどれくらいやると腰痛持ちの人が改善されたなと思うようになるんでしょうか?

だいたい今までのデータでしたら、前屈が1ヶ月で20cmぐらい床に近づけることができ、腰痛の改善になるとのこと。

朝晩2回、10秒ずつでOKです。気軽に始めてみましょう。

もう一つ大事な部分を柔らかくすると、スタイルが良くなって背が伸びます。

【有馬医院 院長 蘆田ひろみ先生 】

蘆田先生のお歳を伺ってみると66歳。見た目はとてもそんなお歳だとは思えません。

先生はとても体が柔らかく、伺ってみるとクラシックバレエ歴60年以上とのこと。

かってバレエ団の公演で白鳥の湖を主演したこともある実力の持ち主です。

そんな蘆田先生が、患者さんの健康のために勧めているある部分を柔らかくするバレエのストレッチがあります。それは、体のどの部分だと思いますか?

それは、立った状態から足を曲げてしゃがむスクワットのような運動をすると、おしりの柔軟性が良くなり体の柔軟性も全体に出てきて体が若返るとのこと。

蘆田先生は、おしりの筋肉が硬くなると様々な病気につながると考えています。

そして、おしりの筋肉は、若返りのためにとても重要。体のバランスを取ったり、見た目も若さに関わるとのこと。

ところが、現代人は便利な時代でどんどん座っている時間が長くなっています。するとおしりの筋肉が圧迫されて血の流れが滞てしまうとのこと。

その状態が長く続くと、徐々におしりの筋肉は柔軟性を失って肩こりと同じように凝り固まってしまいます。

また、そこに加齢による筋力低下や運動不足が加わっておしりの筋肉がやせ細ってしまい、やがて歩くことも困難な状態になってしまいます。

それがこのしゃがむ運動で予防できさらに良いことがあります。

しゃがむという運動は、ストレッチ、筋トレにもなります。

つまり、おしりの筋肉が鍛えられると立ち上がる時に、ふらつき防止、転倒防止になるといいます。

さらに姿勢が良くなり、若返って見えます。又、尿漏れの予防、改善にも効果があるため、40歳を超えた方には、おしりを柔らかくする運動は絶対に必要だなんだそうです。

おしりのストレッチ(プリエ)を家庭で簡単に行う方法とは

①背もたれのある椅子を用意します。椅子の後ろ側の背もたれを持って、足先は肩幅で外側に向けて立ちます。(椅子は、体のバランスを支えるために利用します)

②ゆっくりしゃがみます。この時に、背筋を伸ばして背中はなるべく垂直にします。

③ゆっくり体を上げます。

④1日5回程度、繰り返し行う。

無理して転倒しないようにゆっくりストレッチしてください。しゃがむ時は、出来るだけ深いとこまでしゃがんでください。

【そしがや大蔵クリニック 院長 中山久徳先生】

体が硬くなってしまうと筋肉がこわばってしまって、血流障害、神経障害を起こしてしまい、実はすべて老化につながって、いわゆる健康寿命を短くしてしまうおおおきな問題とのこと。

さらにこういった運動器系が能力低下していくと認知症にもなりやすくなります。これも健康寿命の翁短縮の要因になっているとのことです。

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